ごあいさつ/教育理念について

ホームページをご覧いただきありがとうございます。教室責任者の平岡です。

この塾では、一律の宿題はありません。
決まったカリキュラムやこまかいルールもなく、開校以来一度も生徒を叱ったことがありません。
生徒と保護者の皆さまが安心して通えること、正しく学力が伸びることだけを追求している塾です。

教育という営みに、真摯に向き合う。

教育ビジネスについて

私が新卒で入社をしたのは、”教育ビジネス”ど真ん中の会社でした。
受験の仕組み、学習指導の手法、進路面談から営業テクニックまで、たくさんのことを学びました。恩師と言うべき先生にも出会いました。
私を成長させてくれた場所であり、教育に着火された場でもあり、今でもありがたく思っています。

アルバイトも含めておよそ15年間、4社の教育企業で働き、小学生・中学生・高校生の学習指導および受験指導を行ってきました

教育ビジネスの現状も目の当たりにし、苦い思いを重ねました。
多くの現場では、昭和かと見まがうような根性論が横行し、学習科学の知見や、学習意欲の心理学の知見は活かされていません。

営業利益(会社の存続のために重要ではあるのですが)のために、危機感を煽り、高い授業をたくさん取らせる。進学実績のために志望校をコントロールする。生徒たちの表情や心の動きに向き合わず、大量の課題とプレッシャーを与え続ける。

「本当に学力が伸びるかどうか」「本当に生徒の人生に良い選択か」が追求できない世界でした。
”宿題の量と、学力向上には、ほぼ因果関係が見られない”という事実(教育業界では有名な話です)は、目をそらされ続けていました。

私が出会った生徒たち

たくさんの生徒、たくさんの保護者の方々とお会いしました。

塾で徹底的にコントロールされ、大量の課題を必死にこなし、学ぶ力を失っていった生徒。
叱られたくない一心で勉強を頑張ったものの、まったく伸びなかった生徒。
「やる気を出せ」「ここままじゃ落ちる」等の言葉を投げかけられ、日々傷ついていた生徒。
勉強が苦手で、学校の授業がまったくわからず、学びをあきらめてしまった生徒。

心理学者の河合隼雄は、思春期を『サナギの時代』と呼びました。
強制的に机にしばりつけ、叱ったりおだてたりして子どもコントロールし、能力を高めて社会に出荷していくような行いは、子どもたちからサナギの期間を奪い、傷つけています。

こんな教育を続けてはいけない。子どもたちが社会に力強く羽ばたいていけるために、本当に必要な教育をしたい。
教育という営みに、真摯に向き合いたい。
寺子屋もくもくは、そんな思いから生まれた教室です。

学習科学・エビデンスを適切に活かす

近年、学習科学の成果によって、「正しい学び方」が大きく様相を変えました。
漢字や英単語を何十回と書くことも、小学生から毎日宿題をやることも、ほぼ不要な時代になりました。

当塾は、学習科学の知見に則り、正しい学び方の技術を生徒たちに提供します。

ただし、「科学的に正しいのだから、こうしなさい」というような指導は、”科学を活かす”の枠を越え、”科学に生徒をあてはめる”指導、ひいては生徒の思考を奪う指導になってしまいます。
(近年、「エビデンス」が嫌われる傾向が見られるのは、これが原因だと捉えています)

科学の妄信ではなく、科学を適切に活かす。これが、学習指導の主方針です。
詳しくは、「学力向上のしくみ」のページもご覧ください。

You are what you study.

「あなたは、あなたが学んだことでできている」
※フランスのことわざ”You are what you eat.”(あなたは、あなたが食べたものでできている)より

学びの場であることにこだわる

子どもたちの居場所を作っているんですね、と言っていただくことがあります。
それには、「居場所づくりではありません。学びの場です。」と、はっきりと答えています。
生徒たちの学力を正しく伸ばすことが、この塾の使命です。

心理的な安全が確保され、学べる環境があり、大人がいつでも助けてくれる場。
過度な競争や、過度なプレッシャーに晒されない場。

そんな場でこそ、子どもたちの学力は確実に伸びていきます。

自ら学ぶ力を育む

当塾の理念は『自ら学ぶ力を育む』。
入試で目標を達成するための学力(得点力)も大切ですが、当塾で本当に育てたい学力は「試験が終わったあとも(大人になってからも)自ら学び続ける力」です。

学ぶことは、受験で終了ではありません。もちろん、高校や大学で終了でもありません。
人生の中のそれぞれのフェーズで、学びを続けていくこと。学んだことを活かして社会と関わっていくこと。それこそが「自分らしく生きる」ということです。

あなたは、あなたが学んだことでできている。
もちろんこれは、教室の机で、問題集から学んだことに限りません。
様々な形で、学び続け、「自分」を構築し続ける人生のために、この塾が存在します。

自ら学ぶ力の3要素

自ら学ぶ力は、3つの要素にわけて考えることができます。

①私は、どう生きていきたいのか(価値観)
②そのために、今、何を学ぶか(選択)
③それを、どのように学んでいくか(方法)

これらの力をつけるためには、
▲とにかく偏差値の高い学校に行きましょう!
▲先生に言われた通りの課題を素直にやりましょう!
▲とにかく量をこなそう!
といった指導では、身につけることができません。

以下コラムも、ぜひお読みください。
『勉強って、役に立つんですか?』
『勉強って、何のためにするんですか?』

受験指導を行う責任

当塾は、必要とする生徒には受験指導を行います。
受験指導とは、志望校設計に関する提案、入試得点を向上するための学習指導などのことです。

生徒が希望する限り、そこに一切の妥協はありません。

この新自由主義の渦中で

2025年、子ども(20歳未満)の自殺者数が、過去最多になりました。
同時に、不登校児童の数も過去最多。
この国で、いったい何が起きているんでしょうか。

※学校に「行かないこと」と「行けないこと」は、明確な線引きができないながらも。性質の異なるものです。ここで社会問題としたいのは「行けないこと」であることを書き添えます。

自己責任論から生徒たちを守る塾であること

子どもの自殺や不登校、いじめ等に対して、以下のような言説が後を絶ちません。

「甘えだ」「努力不足」「本人にも問題がある」「心が弱い」「もっと厳しくしつけなければ」「毅然とした態度で」etc…

どれも、発達心理や社会科学などの力で明確に否定されている”古い”言説ですが、新自由主義のうずまく日本の社会の中で、むしろ勢いを増しているようにも見えるのです。
はっきりと『それは間違いです』と示し続けることは、教育のプロとして社会に立ち、子どもたちと直接関わる私たちの責任であると考えます。

能力主義から、関係論的能力主義へ

『能力主義』が、良いこととして一世を風靡した時期がありました。
特に「我が社は年功序列ではなく能力主義です!あなたの努力を正当に評価します!」といった言葉で。

人には、それぞれ”能力”というものがある。多くの能力は、努力によって伸ばすことができるのだから、能力を数値化して評価し、収入などの「もらい」に差をつけるのは当然で、正しいことだ。教育の場は、子どもたちの”能力”を伸ばすためにあるべきだ。

この考え方は、自己責任論との相性の良さもあいまって、学校などの学びの現場にもはびこっています。子どもたちをとりまく、さまざまな社会的・構造的問題点を見えなくさせてしまうような乱暴な論理だと言わざるを得ません。

子どもたち(に限らず、すべての大人も)が、できること、できないことは、本来は「その人固有の能力」とは捉えがたいものです。その場の環境や人間関係によって流動的に変化します。
私たちの仕事は、生徒たちたちの様々なスキルを伸ばしつつ、生徒たちがよりよく学べる環境・関係とつくることにあります。

世間一般からすると「尖った」塾かもしれませんが、開校以来、たくさんの生徒さんに選んでいただき、曜日時間によっては満席になるようになりました。
生徒の誰もが、はじめは「何をやったらいいですか…?」から始まり、次第に自ら学ぶ力をつけて(取り戻して)、大きな成長を見せてくれています。

選んでくださったすべての生徒・保護者の皆様に深く感謝するとともに、まだまだたくさんの子どもたちと出会い、学びを深められるよう、この場を守っていきたいと思います。

教室長 略歴・プロフィール

神奈川県川崎市生まれ。
幼少期に重度のアトピー・ぜんそくを発症し、長野県青木村に移住。
小学校に1日も通わず、わずかな家庭学習をしながらのびのびと育つ。

中学受験で一念発起。小6の夏から勉強を始め、半年で偏差値を30台から60台に向上。都内の私立中高一貫校へ。
そののち、大学で建築デザインを学びつつ、アルバイトとして学習塾で3年働く。

大学卒業後、学習塾企業へ。
神奈川県横浜市を中心に、集団授業の塾(講師)、個別指導の塾(教室長)でのべ12年勤める。
2024年4月、寺子屋もくもくを開業。

国家資格キャリアカウンセラーとして、キャリア教育事業、子育てとキャリア選択の両立支援にも関わる。

コトバンクより抜粋

もく-もく(副詞)
①煙・雲などが、重なり合うように盛んにわきおこるさまを表す語。
④柔らかく、暖かい感じ、快く、暖かく包みこまれるような感じを表す語。