「学校に行きたくない」と言われたら

「学校に行きたくない」と言われたら 保護者・生徒向けブログ

長い夏休みが終わり、大和市の小中学校では9月1日から2学期が始まります。

待ち遠しい生徒さんも、そろそろ心が重たくなってくる生徒さんもいるでしょう。
保護者の方々の中には、「やっと平穏な日々に戻る」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

感じ方はそれぞれです。

「学校に行きたくない」と言われたら。

始業式の数日前~当日の朝にかけて、それは不意に訪れます。
「やっぱり」と思うこともあるでしょう。
「え、うちの子が」と思うこともあるでしょう。

まったく予想していないと、最初の返答に困ってしまいます。
ぜひ最後までお読みください。

※対応の方針は、ご家庭・事情・考え方によって様々です。
この記事では、「無理にでも学校に行かせるべきかどうか」や、「具体的に、どんなコミュニケーションをとるべきか」という具体策には踏み込みません。
(具体策については、直接ご相談いただければ精一杯お答えします。)
「ここだけは押さえておきたい」という、考え方の土台だけを記載します。

「学校に行かない」と「学校に行きたくない」はまったくの別物

私、学校に行かない。

これは、「行動」の話をしています。いろいろな気持ちに折り合いをつけながら、本人がたどり着いたひとつの「結論」とも言えるでしょう。

返答の仕方は様々です。
「そうなの。」あっさり返す。
「そう。自分で決めたの?」過程について聞く。
「そう。学校に連絡しておこうか?自分でできる?」できる支援を伝える。
「だめだよ。行きなさい。」行動の変更を求める。
など。正解はありません。

私、学校に行きたくない。

これは、「気持ち」の話をしています。行きたくない。でも、行った方がいいのもわかってる。どうしよう。大きな混乱のさなかにあるかもしれません。

これも、返答の仕方は様々です。
「行きたくないんだね。」気持ちを受け止めたことを示し、続きを待つ。
「そう。何かあったの?」そう感じている理由を聞く。
「長い休みのあとだもんね、ゆううつだよね。」気持ちを想像して、共感する。
など。やはり正解はありません。

ただし、ここでは禁句があります。
「じゃあ、休んでいいよ」
「だめだよ、行きなさい」
…つまり、子どもの「気持ち」の話を「行動」の話にすり替えてしまう返答です。
これをしないよう、気をつけてみてください。

大人でも同じです。
「明日、仕事行くの嫌だな」とつぶやいたとき、「じゃあ、行かなくていいよ」と言われたらどうですか。
そういうことじゃないんだよなぁ、と思うのではないでしょうか。
「晩ご飯作るのめんどくさいな」と言ってみたとき、「だめだよ、作って」と言われたらどうですか。
それはわかってる。でも、私の気持ちもわかってほしい。そう感じませんか。

お腹痛い。

これはどうでしょうか。お腹が痛い、頭が痛い。
始業式の前夜から、当日の朝にかけて、言われます。

気をつけたいのは、一点だけです。それは、
「本人は、本当にお腹が痛いのです」
ということです。

私たち大人には、つい別の考えが浮かびます。
仮病なのではないか。
明日学校を休むために言っているのではないか。
この考えが頭に浮かぶのは、当然で、仕方ないことです。

でも、何か返答する前に、「この子は、本当にお腹が痛いんだ」と自分に言い聞かせてください。
これだけで、かける言葉はずいぶん変わってきます。

いや、でも…と思う方のために、もう少しだけ。

① 本当の体調不良と、仮病との間には、明確な線引きがありません。
子どもたちの、こころとからだの動きは複雑です。
「本当 or 仮病」の二者択一で捉えられるものではありません。

② 仮病を指摘することでは、何も解決しません。
たとえ、身体は本当に元気で、「お腹が痛いフリ」をしていたとして。
それを喝破することで、何かが解決・改善されることはありません。

明日、学校に行かなくてもいい?

そう言われたら、どうでしょうか。

ぜひ、始業式前夜を迎える前に、ちょっと考えてみてください。

「学校に通う義務」や「学校に通わせる義務」はない。

法律のお話をします。
「義務教育」とは何なのか、簡単に知識として入れておいてください。

子どもに「学校に通う義務」はありません。

法律(憲法・教育基本法・学校教育法)で定められているのは、「普通教育を受けさせる義務」であり、「就学させる義務」です。
「あなたには、学校に通う義務がある」と言うと、嘘になってしまいます。

親に「日々、登校させる義務」はありません。

先の「普通教育を受けさせる義務」「就学させる義務」が示しているのは、「学校で学ぶ機会の保障」。つまり、学校に入学させ、必要なもの(制服、学習道具、交通手段など)を与え、学びを促進することです。

たとえば「あなたは勉強なんかせずに、家業を手伝いなさい」と、学びの機会そのものを奪うことは、この義務に反します。
一方で、嫌がる子どもを無理にでも学校に行かせることは、法律の示す義務ではありません。

さらに、2016年に成立した教育機会確保法では、学校以外の場での学習(フリースクール、家庭での学習など)の重要性が法律の中に明記されました。
「学校を休ませること」に、法的な後ろめたさを感じる必要はありません。

以上、子どもが学校に行かない・行きたくないと言ったときのために、知っておいてほしいことをまとめました。
「こんなときは、どうしたらいいんだろう」「行かなかったら、進路はどうなるんだろう」等、ご不安に感じられることはいつでもLINEでお問い合わせください。

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